2017年9月の結果

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2017年9月の仮想通貨相場は下落トレンドでした。要因と考えられるのが、中国金融当局によるICO禁止発表です。中国発の仮想通貨を中心に暴落し、主要な仮想通貨も大きく下落しました。ただ、9月末からは徐々に回復の兆しを見せています。
2017年9月は過去に例がないほど価格上昇した仮想通貨がない月でした。理由は中国。9月4日に中国金融当局からICO禁止が発表されると、取引所閉鎖なども重なり価格は暴落しました。9月後半から徐々に回復してきたものの、上昇率1位のArkで約1.6倍の価格上昇と、仮想通貨にしてはほとんど上昇しなかったと言えるでしょう。
なおこのランキングは、10月1日時点での価格と10月中のピーク価格を割って算出しています。対象は、時価総額上位30位以内の仮想通貨です。価格はCoinGeckoを参考にしています。
3位:リップル(XRP)

リップルは10月1日時点での価格が22.9円、ピーク時の価格が31.5円でした。約1.43倍の価格上昇を記録しています。価格上昇の要因となったのが、10月16日~18日にかけて開催されていたSwellというリップル社主催のカンファレンスです。大きな発表があると噂されており、実際にビルゲイツ財団との提携などホットなニュースがありました。
リップルは日本でもお馴染みの仮想通貨で、coincheckやbitbank.ccで売買することができます。
2位:ビットコイン(BTC)

ビットコインは10月1日時点での価格が489,000円、ピーク時の価格が723,000円でした。約1.47倍の価格上昇を記録しています。ご存知の通り過去最高価格を更新した月になりました。ビットコインゴールドのハードフォークや中国仮想通貨取引所再開の噂などのニュースが主に影響したと考えられます。また、10月末には米CMEがビットコイン先物上場を発表し、11月に入ってからも過去最高価格更新を続けています。ビットコインキャッシュも上昇していますが、10月1日時点での価格が高かったことと、本格的な上昇が11月に入ってからだったためランクインしませんでした。
1位:Stellar Lumens(XLM)

Stellarは10月1日時点での価格が1.5円、ピーク時の価格が5.1円でした。約3.4倍の価格上昇を記録しています。断トツの1位です。Stellarはリップルの開発者であったジェド・マケーレブ氏が中心となり、リップルを元に開発がされた仮想通貨です。高騰の理由はSWIFT(国際銀行間通信協会)が主催している国際会議Sibos(サイボス)。IBMとの提携が伝えられリップルを大きく凌ぐ高騰を見せました。
番外編:モナコイン(MONA)

時価総額30位に入っていない(11月7日時点で42位)ためランキングから除外していますが、10月に価格上昇で最も話題になったのがモナコインです。10月1日時点での価格が50円、ピーク時の価格が552円なので、約11倍の価格上昇を記録しました。高騰のきっかけとなったのがbitFlyerへの上場です。2017年後半以降、主要な仮想通貨でここまで高騰する種類はなかったので明るいニュースとなりました。
モナコインは日本発の仮想通貨ということもあり、Zaif、bitFlyer、bitbank.ccなど複数の取引所が扱っています。
ビットコイン一極集中が目立った2017年10月
2017年10月はStellarやモナコインなど高騰した仮想通貨はあったものの、ビットコインに一極集中した印象が強いのではないでしょうか。事実、今回紹介した仮想通貨以外はほとんど上昇していません。11月もこの傾向が続いていますが、どのような展開を見せていくのでしょうか。